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西嶋老師「中論」ご提唱9月20日

夏季休館明けで2ヶ月ぶりの西嶋老師のご提唱。大勢の聴講者が集まった。

テキスト52ページ、第3章より
全部で27章からなる「中論」において、第3章から第7章までは、われわれが住んでいる客観世界がどのような実情の世界であるかを説いている。
感覚・物質存在をを扱う科学的、唯物論的なまとまりであり、四諦との関連では「集諦」に相当する。

第3章「眼その他の感覚器官に関する検証」
ここでは、客観世界を受け入れる直接の窓口である感覚の問題を取り上げている。
52ページ
第1頌 「6種類の感覚作用」
<眼耳鼻舌身意:色声香味触法>
第2頌 「物を見る働きの役割」
<われわはものを見ることで心があることを知る。そのことを目で見ることは出来ない>
第3頌 「現実の実体と言葉による説明」
<見られた事実の表現は言葉による説明であり、現実の行いとは異なる>
第4頌 「思考と感受作用」
<思考作用がなければ見ることにより「ある」ことを知ることはできない>
第5頌 「感受作用の不可見性」
<見る働きが見られることはない。見ることで外見を説明することができ、本質を思考することが可能になる>
第6頌 「見えている事実と見るという働きの融合」
<見る働きはそれ以上の意味は無いが軽視することのできない現実的なものである>
第7頌 「現実世界の実在」
<見られたものと見る働きはひとつである。現象は実在する>
第8頌 「全ての感受作用に関する共通の説明」
<他の感覚-聞く、嗅ぐ、味わう、感覚を統合する-も上述の見ることと、同様である>
続いて。
第4章『集合体に関する検証』
第1頌 「外見と本質の融合」
<外見と本質は一体となって見えている。頭の中で分けることはできるが、現実は一体>
第2頌 「現実の世界における不合理の否定」
<外見にこだわると外見と本質が異なるように見える。現実世界に不合理は存在しない。人間が「目的」を持つと不合理が可能になる>

9月20日は以上64ページまで。

西嶋老師のご発言より。
『「中論」を理解するのに50年かかった。本当にわかったと思えたのは今年の春』
『何が実在かといえば、行いこそが実在である』

次回老師ご提唱は10月18日(土)
by doutetsu | 2008-10-19 15:27 | 老師「中論」御提唱
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