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5月12日「十方」 自己と宇宙

赤心会ゼミ録
●実施日:110521 ●参加者数:13名
●テキスト:西嶋和夫著 現代語訳正法眼蔵第9巻
●講読範囲:「十方」第2回 14~22頁(終了まで)
●次回予定:6月4日(土) 現代語訳第9巻 「見仏」
  ※4日は坐禅のあとセミナー室(小会議室)で講読

【本巻の大意】P3抜粋
十方は梵語dasa-disの漢訳であって、十の方角を意味する。十の方角とは(略)あらゆる方角を意味し、空間におけるあらゆる世界、全宇宙を意味する。
本巻において道元禅師は、この全宇宙という意味での十方を取り上げ、法華経中の字句や、長沙景岑禅師、玄沙師備禅師、越州乾峰和尚などの言葉を借りながら、仏教思想の中における宇宙というものの意味を解明しておられる。

この日は5月7日に続き「十方」の2回目でP14より。

【引用】
P14『尽十方界、是自己光明。
自己とは、父母未生已前の鼻孔なり。
鼻孔あやまりて自己の手裏にあるを盡十方界といふ。
しかあるに、自己現成して現成公案なり、開殿見佛なり』

【意義】
「宇宙の一切の世界は、まさに自分自身が持っている明るさそのものである」(長沙景岑禅師がいわれた。)
自分自身とは、父や母さえまだ生まれていない以前の、すなわち永遠の意味を持つ、自分自身の鼻の孔=呼吸/生命である。
命というものをどういう間違いか知らないが自分が持っている(気がついてみたら生きている)という状態が宇宙そのものである。
しかも、自分自身が現実のものとなることによって宇宙が現実のものになる。それは宝殿の扉を開いて、仏/真実に会うことである」

【西嶋老師解説-提唱録より】
仏道修行は自分自身をしっかりつかむためにやる。
自分自身と周囲の世界が一体であるという実感を持つ点に一つの焦点がある。
それは坐禅の実感である。

以上
by doutetsu | 2011-06-03 18:17 | 赤心会ゼミ録
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