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10月16日「中論」ご提唱記録

テキスト:『根本的な中論の歌』ナーガールジュナ著、西嶋和夫訳
「17章 行為と結果との融合に関する検証」第1頌より96頁第17頌まで。

冒頭、「釈尊の教えは実在論であり、それは古い経典に伝えられる、尊が悟りをひらかれたときの言葉-『山川草木一切成仏』にあらわれている」というお話があった。

「行為と結果の融合。すなわち、どこまでが行為でどこからが結果かは判然としない」

第1頌『霊魂の存在に対する否定的な態度が、優れた判断であり、霊魂を助長する考え方から遠ざかることが、正に優れている。
あらゆる生物に対する友愛感情が、正に現実の宇宙における原則であり、結果としての種子は、正にこの世に於ける来世である』

第6頌2行目『自分自身を抑制するという努力だけが、自分自身を抑制させる事実を齎(もたら)すのであるから、現実の事態が、何らかの結果を生みだすという事実は将来といえども起こり得ない』

関連解説
「自分をコントロールできるのは自分だけ。人の真似をしていれば無難と思うのは間違いで、人生は自分で考え、決め、動かしていくもの」
「言葉ではどのようにも言えるが、言葉は現実ではない」
「仏教徒にとって、何をやるかは自己責任。世の中に唯一存在するのは我々の行いのみ」
「自分が良い行いをひとつすれば宇宙がひとつ良くなるのであり、悪い行いをすれば宇宙が悪くなるということ」
「実行すること。継続することが大事」

■次回は11月20日(土)96頁、第18頌より。
年内の西嶋老師によるご提唱は、この日までとなります。
by doutetsu | 2010-10-24 23:40 | 老師「中論」御提唱
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