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6月29日「正法眼蔵 出家」、「三時業」

一柱の坐禅の後、講義室にて。

■「83.正法眼蔵 出家」読了。

テキストP11、本巻の大意で西嶋老師はこう記す。

「道元禅師は、本巻において形の上での出家を強く奨めておられることは明らかである。
しかし、一方、弁道話の巻などにおいては、在家得道の可能であることを明瞭に説いておられることは明らかである。
<中略>筆者は道元禅師の出家に対する礼讃がただちに在家得道の否定にはつながらないと解している。」

■続いて「84.正法眼蔵 三時業」途中P34まで。

本巻の大意によると。
「世間一般にいわれている「正直者が馬鹿を見る」という主張は、この世の一切を支配していると解される因果関係に対する真向からの挑戦であり、不信である。
しかし仏教は、このような因果関係に対する不信の見解に対して、真正面から論駁を行うのであって、その時に採用される理論が、三時ノ業である」

すなわち、善行には良い結果が、悪行には悪果が、かならず報いとなって現れる。
そうでないように見えることがあるのは、因と果のつらなりが、すぐ現れる場合、間をおいて現れる場合、長い時間を経て現れる場合の3種類があるからである。

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読了後のディスカッションから。

「重い病気をすれば、なぜ自分が、と考えるのが人間。

「遺伝子も因果関係の要素ではある。
 出生前診断である種の障害の有無が分かる時代になってしまった。

「3.11を見ても、宇宙は人間の倫理に無関心と考えるのが自然。

「いっぽう『宇宙=法』から、われわれはなにがしかの倫理を汲み出したい。
 因果の道理はそれを支えるものではないか。

「我々は与えられたもの、場所で生きていくしかない。
 今からの自分の行いのみにかかっている、という示唆ではないか。

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親戚に障害を持つ方がいたという参加者から
「生きてこの世界を体験できた、というのはあの子にとって幸せだったのと今は思う」というお話があった。

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次回は7月6日。テキストP35より。
by doutetsu | 2013-07-01 18:50 | 赤心会ゼミ録