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5月17日 西嶋老師 英語による特別講義

スウェーデンの方が老師の講義を録画したいと希望している、というお話を伺って、この日の「英語の会」を西嶋老師の特別講義とし、日本語の「中論」御提唱は31日に延期した。
ところが、定刻になっても先週老師のお宅で話をしたというスウェーデン人は現れない。集まった外国の方たちにはこの日先生からの講義と案内しているので、英語の会のSさんと相談し、20分遅れで先生に講義を始めていただいた。
先生は準備されたレジュメを使って約1時間講義され、その後英語での質疑応答が行われた。
参加者は外国人8名、日本人8名の16名。


英語の講義のタイトルは、
The Euro-American Civilization and Buddhism
であり、レジュメの概要は以下の通り。

人間の精神的考察に基づく観念論と感覚認識に基づく唯物論という相容れない哲学のおかげで欧米の文化は大変進歩したのと同時に矛盾した状況を強いられてきた。
奇妙なことに古代インドにおいても観念論と唯物論の対立が存在した。
紀元前12、3世紀には(観念論的な)バラモン教が力を持っていたが、前3~5世紀に衰退し変わって唯物論あるいは一種の懐疑主義的な哲学が勃興した。
仏陀が生まれたのはまさにその時代だった。
仏陀は真実を求めて最初2人の師のもとで観念論哲学を学んだあといくつかの苦行を試してみたが成果を得られなかった。
その後現在坐禅と呼ばれる修行を行い、ある朝、山、川、草、木がすべて真実そのものであることに気づいた。
人間にとって現在の瞬間における行いこそが真実であることに気づかれたのである。

解説では、
「竜樹尊者は『中論』で仏教は実在論であることをはっきりと書いた。自分は中論を40年勉強してそれが判った」
とおっしゃった。

この日スウェーデン人はついに現れなかった。
後日先生に伺ったところキリスト教と仏教の融合というテーマで勉強していたがキリスト教から離れることが難しく、気持ちが変わったらしいとのこと。
事前に参加者に変更をお伝えしなければならず、それでも2名の方が先生の日本語の中論講義を聞きに来てしまい、ご迷惑をかけた。
救いなのは、英語の会の聴講者にとって、久しぶりに先生の話を直接聞けたのは良い機会だったらしいこと。

先生をSさん、Oさんがお送りし、その後日本語の会で
「正法眼蔵 栢樹子」を講読。テキスト現代語訳正法眼蔵第6巻109ページまで進んだ。

次回、西嶋老師ご提唱は5月31日。
赤心会による「正法眼蔵 栢樹子」の続きは6月7日。
by doutetsu | 2008-06-01 23:09 | 老師「中論」御提唱