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3月15日第1回西嶋老師「中論」ご提唱@本郷

13時過ぎに幹事Hさんが坐禅堂の準備を終えて数人の参加者と待っておられた。
ご自宅にお迎えに行かれた同じく幹事Sさんから連絡。老師は風邪気味だが行かれるとおっしゃるので、ご提唱時間直前にお連れすると。
次第に参加者が増え、14時20分頃より順次坐禅室で坐禅。
坐禅室は満員になり、座布団をすべて出しても足らず、二人は坐蒲だけで坐っていただいた。数えると29名。老師の席をいれると30が上限ということを初めて知った。
英語の会が終わり、世話役のSさん、英語の会の現在の講師であるドイツ人のGさんと挨拶。お二人も老師の提唱に参加された。山口県宝宗寺よりM老師が到着。
準備があるのでHさんが15時に鉦を鳴らして坐禅を終え、全員講義室に移った。
名簿、テキスト購入申込書を回し、テキストの無い方にコピーを配る。
最後列まで埋まる35人の聴講者。
幹事Sさん、ドーゲンサンガ愛知のSさんと一緒に西嶋老師が来られる。

講義室の準備を整え、老師をお迎えする。袈裟をおつけになり正面へ。
Oさんがお茶を机に置いた。

「それでは開経偈を」と。
往年の東大仏青・赤心会に戻ったような高揚。
ややかすれ声ながらしっかりしたお声で講義を始められた。
今回は人数も多いし録画の便宜もあってマイクをセットした。

最初に「中論」の現代語訳(改訂版)を学ぶ意義の御説明。
「道元禅師の教えを真実の教えとして学んできたが、我々がそれをどれだけ言っても日本の一部の教えといわれる可能性がある。
インドにおいて大乗仏教の体系を完成させた竜樹尊者の主著である「中論」において同じ教えが説かれていることが証明されて、初めて日本を超えた根拠になる」
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第1章第1誦をサンスクリットの単語の意味を一つひとつ説明しながら解説をされた。その後第2誦に入る前に
「仏教の根本的な思想を説明する必要がありますので板書をします」
と立ち上がられた。
ホワイトボードへの板書の内容は。

「苦諦」「集諦」「滅諦」「道諦」
それぞれの下に「観念論/心」「唯物論/体」「行いの哲学」「道義の哲学」のと書かれた。
さらに「交感神経」「副交感神経」「行い」「坐禅」自律神経を逐一解説しながら
この四諦の教えの意味と意義を丁寧に開設されてから第2誦へ。
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講義内容はこのために購入したビデオカメラでHさんが撮影している。

16時45分になり、「質疑の時間を取りましょう」と言われた。
必ず質疑の時間をとられるのも以前と同じである。
3人の質問に再度お立ちになって板書を加えながら答えられた。
その後、普回向を唱えて終了。久しぶりに先生に会った参加者が列を作って挨拶をされていた。
帰りは私がお送りすることにして、本郷通りでタクシーを止め数名の参加者に挨拶を返される老師とともに乗りこみ高島平へ。

車の中で先生の4月の通院と大阪ご巡錫のスケジュール、5月にスゥェーデンから来日してテレビ局用に老師を撮影したいというG氏の日程などうかがった。

「仏教というのはとてつもなく深い、真実の教えだと思うがなかなか広がらない。
「宇宙は神であり、神は宇宙であるということを宗教的/唯心的な人と歩み寄る意味で言っている。またそう思ってもいる。
「残された時間というものについて考えなくてはならないとここ数日思った。
「身体が言うことを聞かなくなってきた。コンピュータに向かったり考えたりするのはできるし、それは楽しい。ブログは9万人くらいが読んでいるらしい。
「ずいぶん時間をかけて仏教を勉強し、書いても来たが、まだしなくてはならない仕事がある。中論の英語訳をこの夏までに在米のB君とともに完成させたい。
「宗門では理論的な追及は難しい。
「欧米に伝えてそこから日本に教えが戻ってくるようにするしかないと考えている。そう思ってドーゲンサンガを作った。
「年を取るということがどういうものかよく判らなかったが、やっとここに来て経験している。その意味ではいい勉強をさせてもらっているとも言える。

車中と高島平のエレベーターの中で概略このような話を伺った。
夕食についてお尋ねするとご飯も炊いてあるしおかずもあるから大丈夫とおっしゃる。
お部屋までお送りしてからおいとました。

先生の提唱を直接聞けることは参加者にとって代え難い喜びである。
反面、今年数えで90歳を迎える老師のご健康への配慮を怠ってはならない、と自戒した。

4月は、5,6日が関西ご巡錫、19日が第2回ご提唱@本郷。
by doutetsu | 2008-03-15 22:16 | 西島老師について