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ドーゲンサンガ赤心会(@東大仏青)「海印三昧」

「海印三昧」3回目で最終回。表題は海にも似た至福の境涯を意味し、その境涯が得られるここ、現実世界(時間・存在・現象・生滅)について、哲学的(かつ具体的)な考察が述べられる。
会に先立ち45分の坐禅。
坐禅の体験がなければ「瞬間」「行い」「実在」といった「海印三昧」はもとより『正法眼蔵』全体を通底するポイントは、おぼろげなイメージすら持つことはできないだろう。

前回10月6日はp17まで。難解な理路が続いた。
『従来の滅処に忽然として起法すとも、滅の起にあらず、法の起なり。<略>
従来の起処に忽然として滅すとも、起の滅にあらず、法の滅なり』p12

事象が生起消滅するのではない。世界が都度、瞬間に生起消滅するのである。
それは夜中に眠ったまま背中の枕をさぐるような無意識の現実の行いと等価である。

『官には針を入れず、わたくしに車馬を通ずるなり』p12
ひとつの見方として人生は次々に決定され身動きがきかないものだが、別の立場から眺めれば自分の行動は自由自在に選べるものである。

今回、p27で本巻は終了。
『不宿の直須万年なるべし』
こだわりのない行いが永遠の意味を持つ。
『万有はその功に非ず絶気なり』
存在は個別具体であると同時に個々の性質を超越したものでもある。
一方で宇宙の全存在を所有する絶対神のようなものは無い。
こだわりを持たない素直な行いひとつひとつが宇宙の中で永遠の意味を持つ。

最後の文章。
『いまだその功夫現成せず、海印三昧なり』
究極の結論はわかりようがなく、実態すべては見えないが、一所懸命の努力がすなわち「海印三昧」である。

新メンバーも含め、参加者10名。今のところ一定のペースで赤心会は運営できている。
次回は11月17日(土)14:30の坐禅より。講義は第六巻p31「正法眼蔵授記」の巻に入ります。
by doutetsu | 2007-10-21 23:06 | 赤心会ゼミ録