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受戒式報告-西嶋老師ご出席

9月29日土曜日
東京大学仏教青年会坐禅室にて、西嶋老師臨席のもと、赤心会会員の受戒式を行った。
受けたのはHS、SSの両名。
西嶋老師の受戒儀式を、ドーゲンサンガ大阪のGさんが整理した要領に基づき、老師の指導を仰ぎながら道哲が進行した。

HSさんに老師を迎えに行っていただいた。
SSさんは松竹梅、テーブルクロス等を用意。庭の木を切ってきたが、梅は花が無いのでりんどうを入れたとのこと。りんどうは静かな紫色をしている。
水を撒く松枝も作っていただいた。
前の時間の英語の会を終えた外国人の弟子たちが老師に挨拶に来た。

幹事のHさんは介添役。
K長老と女性のO、U、Kさんが出席。

焼香、礼拝、洒水の後、「請戒」。
次いで「正授戒」。
三帰戒、三聚淨戒、十重禁戒の16条を3回ずつ応答。
その後、切り紙、血脈、絡子を授受。

30分強で終了した。

講義室で西嶋老師より「中論」第1章講義。
声も大きく、お元気。

本日の受戒式に参加し、自分がやってきたことがあちこちで継続していくひとつのあらわれとして大変うれしい、というお言葉をいただいた。

老師の英語ブログには外国からの反応も多く、弟子にも人を得てお喜びのご様子。

「欧米の思想に仏教哲学が加われば鬼に金棒、やがて世界はこの原理のもとでひとつになる」と。

終了後、本郷の交差点近くの洋食屋で皆で会食。
相変わらず老師はご健啖でうれしく思った。
老師はご家族の意向もあって公式の場は引退され、井田両国堂から寄託されていた市川のドーゲンサンガも閉鎖となり、一人暮らしを始められて約2年、この11月で満88歳になられる。

HSさんが帰りもタクシーで老師をお送りし、その車をお見送りして、和やかな雰囲気のなかで解散した。
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by doutetsu | 2007-09-29 20:00 | 活動・連絡

9月15日「海印三昧」 海にも似た至福の境涯

東京大学仏教青年会の夏季休館が明け、赤心会後期第1回。
西嶋老師著「現代語訳正法眼蔵第6巻」に入る。
45分の坐禅後、参加者10名。

冒頭三一巻「海印三昧」。海にも似た至福の境涯。

正法眼蔵の中でも1,2を争う難しい巻であると、西嶋先生も過去提唱の中でおっしゃった。


真実を得た祖師方は必ず、坐禅による至福の境涯の中で過ごされた。
そう説きき起こし、維摩経、法華経、あるいは祖師方の語録を次々に引用しながら、哲学的かつ深遠な説明に入っていく。

起時唯法起 滅時唯法滅 此法起持 不言我起

何かが生まれる現れるときは、ただ世界の現実・実態がその瞬間に起き上がる。
自分の身体も様々な実態が集束したこの瞬間の現象である。

「時は起なるがゆえに」
時間は現象を別の立場から見たものである。

『有時』の巻において道元禅師は存在と時間は、独立したものではなく相関であると説いている。
ここでは「現象⇒時間」を説明する。
法(世界実態)、時(時間)、起(現象)、滅(消滅)。
合成此身(種々の要素で組成された自分の体)。
こうした概念の一体となった関係を極めて簡潔に叙述していく。

そのうえで
そうした抽象概念を超えて、ただ具体的な人間が実在する。
過ぎ去れば2度と戻らない世界(存在と時間)にあって、
各人が実在することで、世界である役割を担うことで、真実を顕現している、と。

難解な叙述を通して、伝えたかった教えは何か。
続けて勉強していきたい。

次回は10月6日、11ページから。

9月29日は西嶋先生に臨席いただき会員の受戒式を行うため、講読はありません。
by doutetsu | 2007-09-17 11:11 | 赤心会ゼミ録

洞慶院坐禅会報告<写真付>

8月25日、26日の土日。
静岡羽鳥の洞慶院で今年も坐禅会を行った。
参加者は昨年からまた人数が減って13名。
西嶋老師が指導しておられたころは3泊4日の日程でも4~50人参加していた。
反面、衆寮も禅堂も広々と使えた。

ご挨拶にうかがった御住職はお元気そうだった。
この人数なので昨年から典座和尚ではなく、飲食店をやっていた寺男さんのKさんが食事を作ってくれる。寺院の精進料理とは別物だが美味しい。
布巾と箸袋はHSさんが手配をしてくださった。

2日で七柱の坐禅。
油蝉、こおろぎ、蜩(ひぐらし)、鈴虫。
裏に迫った山から、時間帯によってすこしずつ異なるが、降るような虫の音が禅堂を満たす。

暁天坐禅の二柱目には、誰が打つのか明け六つの大鐘が鳴らされ、山あいに尾をひいてこだました。

朝の作務も手が足りないので、より簡略に。

懇談会では西嶋先生の近況、5月の山口宝宗寺(三上老師)での坐禅会の報告、各会員の地域でのサンガ-坐禅会-の取り組み等が話題になった。
ドーゲンサンガ大阪正眼会、ドーゲンサンガ京都も継続しており、Sさんが一人で始めたドーゲンサンガ愛知は2年経過し、今年の夏休みは子供坐禅会も実施したとのこと。

洞慶院は、静岡駅から車で20分と場所も便利なわりに環境が良く、心地良いお寺。
関西や四国から毎年参加するのは大変だと思うが、
「少人数になっても各地のドーゲンサンガのメンバーが顔を合わせる行事として継続してほしい」
との要望があった。
一泊二日は短いが参加しやすい。別の季節にもう一度やってはどうか、
というご意見もあった。
ここでの坐禅は本当に気持ちが良いので魅力的な提案ではあるものの、例えば、ともに幹事をしてくれているHS氏は現役の教師で、別の季節は土日といえども参加は難しそうだった。
ただ、初夏や秋のここでの坐禅には、たしかに魅力を感じる。

以下、参加した皆さんの記帳から。

各地から洞慶院に集まり坐禅することは有意義に思います。【T・H】
今年も参禅できました。気持ちを新たに生活を始めます。【I・M】
ドーゲンサンガの連帯の実証のために坐禅会は有意義です。【K・T】
ドーゲンサンガ三重を平成20年4月、松阪市の自宅で午前10時(第三土曜)を予定しています。【S・N】
なつかしい虫たちと楽しい坐禅ができました。【M・E】
九月に受戒致します。正しい生活ができますように気持ちを新たにします。【H・S】
猛暑の中、無事恒例の坐禅会を体験でき誠にありがとうございました。来夏も多くの方にお会いできることを楽しみにしております。【I・S】
合気道は命の糧 坐禅は我が霊魂の糧【S・N】
西嶋老師の教えで坐禅を毎日実行し、心のチリを取り払って行きます。【Y・M】
正眼会 <名前のみ>【F・S】
今回特に嬉しかったことは、昨年初めて参加なさった、Sさんの所で坐っていらっしゃるIさんにまた出会えたことです。こんなに短期間で只管打坐の意味を把まれる方も居るのだと驚いてもいます。
坐禅等一杯、広い空間をいただき、ゆったりと坐ることが出来ました。坐っているとそこには検単で通り過ぎていかれる西島老師の足音もあれば経行をなさる後姿も見ることが出来ます。
私の中で時が往ったり来たりしています。そして「正法眼蔵」の次の言葉が浮かんできます。
「尽界にあらゆる尽有は、連なり乍ら時々なり 有時なるがゆえに 吾有時なり」【H・S】
去年、今年、二回目の坐禅会に参加出来たことに深く感謝しています。今春、四月半ばより実母の介護のため一緒に生活することになり、毎日が時間が早く流れるような変化のある1日となりました。
今まで考えていなかったことに出会い、とまどいながら人生とは人間とは何かなあと自分の思いとは違う何かに動かされていることを感じます。
幸いに先輩のH・S様と同室でき、お話できたことを感謝して、来年も参禅したいと思います。【N・I】
暁天の禅堂満たすひぐらしの 声ふと絶えて寂に聞き入る【道哲】d0034276_16571928.jpg
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by doutetsu | 2007-09-02 17:07 | 活動・連絡