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西嶋愚道和夫老師「中論」改訂版出版・米寿祝賀会報告

2006年11月25日土曜日
如水会館において、標記の祝賀会を開催した。

肌寒いながらも、好天のなか、皇居近くの如水会館に西嶋老師の教えを受けた老若男女、外国人を含む58名が、老師の多年の指導への感謝を込めた午餐の会に参加した。
まず、開経偈を唱えて、開会。

西嶋老師にお願いした冒頭のスピーチから。
『人生でほぼ初めて、昨年より一人暮らしの日々を送っている。
自炊はやっかいながらも、人として避けて通れないものと思い、幸福に暮らしている。
振り返れば、自分の一生は釈尊の教えを広めるということ、それだけをやってきた。
現在まで最も優れた文化は欧米の文化である。
その文化により現代の世界と生活は成り立っているが、しかし、そこでは観念論と唯物論の相克があり、人類はそこから解放されない状態である。
紀元前5世紀頃のインドにも古くからの観念論的教えと新興の唯物論的世界観があったが、それを釈尊が現れて統合する哲学を打ち立てた。
この釈尊の教え、仏教こそが今後の人類社会の問題を解決する原理である。
自分は現在、毎日坐禅をし、ブログで日本語と英語で仏教の啓蒙をしている。
すでに3万人の世界中の人がブログを読んでくれている。
自分は、まさに愚かにもひとすじの道をたどってきたが、真実やるべきと思うことを日々続けてこられ、また、世界に発信する方法を得ることができ、幸せである』

スタジオで記念撮影の後、会場に戻って
山口県宝宗寺ご住職より乾杯のご発声
祝辞は次の4名。
①老師より最初に嗣法を受けたG氏、ドーゲンサンガ大阪開設を宣言
②同じく最古参、関東の弟子の中核であるの弟子K氏。
③福岡から参加した大阪正眼会出身のK氏
④多年の弟子で英語の会で外国人の学習を支援されているS氏
記念品は銀座田屋のカシミヤのカーディガン
贈呈はドーゲンサンガ愛知代表のS氏、花束は女性を代表してKさんから。

西嶋先生から新著「中論」が出席者に寄贈され、時ならぬサイン会になった。

久しぶりに顔を合わせる弟子同士の和やかな交歓が進む中、14時に全員で普回向を唱えてお開きとなった。

先生のお迎えは、関西から前泊したM氏、E氏と町田のYさん。本日の先生の素敵な濃色のスーツはYさんの薦めによるとのこと。
お送りはTさんNさんの両女性。
幹事はドーゲンサンガ赤心会
Hさんは全体幹事であり、ドーゲンサンガニュース制作が間に合って会場で配布することができた。ニュースは好評。
Sさんはあいかわらず会計を引き受けていただき、
Oさんは事前準備を含め受付を担当。
司会は道哲が担当した。

ひっきりなしに参加者から話しかけられ、先生はお疲れだったかもしれないが、お声は相変わらず朗々とお元気で、嬉しかった。
by doutetsu | 2006-11-26 11:15 | 西島老師について

11月4日 正法眼蔵 仏向上事 p65

前回東京浄因枯木禅師の
「仏祖向上事ということについて言ってみよ。
そのひとは普通の家の人の子で、目や耳といった感覚器官も不十分(六根不具)、それを認識する力も欠けていてるけれど(略)天上も地獄も入りきれないほどの人だが、わかるかい?」
しばらくおいて
「お前達の前にいる私は伝説の人物のように明敏ではない。
よく居眠りするし寝言も言う」
この発話への道元禅師の解説から。
六根不具というのは、目玉はムクの木の実に、鼻腔は竹筒に、頭蓋骨は糞尿を汲む柄杓にかえられているということだ。
つまり、感覚過多からも離れ、概念操作に足をとられない、環境に左右されない境地である。
火炉を通って金属の仏のままり、海水を通り過ぎて泥の仏が溶けず、火をくぐっても木の仏が燃えない。そのまま仏でいられるのだ。
この解説におけるキーワードはp65
【玉石全身百雑砕なり】
宝玉に例えられるような素晴らしいこの身心が同時に皮肉骨髄という具体物である。
p67
洞山良价禅師と雲居道庸禅師、ならびに曹山本寂禅師の問答。
師に名を聞かれて答え、
「そのうえでさらに言ってみよ」
と言われた弟子の回答と解説

p72
如何なるかこれ仏祖向上の事、と尋ねられ、智門山祚禅師曰く
「柱杖頭上に日月を挑ぐ」 (柱の字は正しくは手偏に主)
日月の光に照らされて旅の道につく杖。杖が日月をかかげている、支えている、と言い得るか。

p74
道悟禅師「仏法の趣旨とは一体どういうものですか」
石頭禅師「不得不知」
「さらに一段ことなる境地から言えませんか」
「長空不礙白雲飛」 すなわち、大空は白雲が飛ぶことをさまたげない、と。
これに対する道元禅師解説の中のキーワード
【侘に不礙なるは自にも不礙なり】
他者をさまたげないものは自らもさまたげない。
次回11月18日は道哲が海外出張のため、講読は休み、坐禅のみ。
by doutetsu | 2006-11-05 00:00 | 赤心会ゼミ録