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神秘とは、単純な日々の生活

東京大学仏教青年会の新年度が始まり、会員の自主団体である赤心会の新年度最初の集まりが4月16日に行われた。
45分の坐禅のあと、正法眼蔵の講読は引き続き、「神通」の巻。西嶋老師の現代語訳テキスト201ページから。
釈尊はさまざまな超能力を持っていたとされ、また歴代の祖師も神秘的な力を発揮したとされる、そうした力を神通という。いわゆる神通力の神通。この巻で、大きな見地から見た「神通」-神秘的な働きとは、具体的な日常の生活おいてなさねばならない平凡な行為を、的確に滞りなく行うことであるという趣旨が説かれている(183頁本巻の大意)
「朝打三千なり、暮打八百なるを為体(ていたらく)となす」朝夕の日常の行いをとらわれなくきちんとすることが、最上の神秘的働きである、とされる。
さまざまな行為を重ねて生きているが、ひとつひとつをとらわれなく行うことは難しい。
沢木興道老師は、「せんなんらんことはせんならん。せんでいいことは、せんでいい」とおっしゃった。これが、また、むつかしいのだ。
by doutetsu | 2006-04-16 23:28 | 赤心会ゼミ録

楽しく、きちんと、生きて、死にたい

私が、仏教の教えに助けれられながら、生きていくうえで願っていることを一言で言うと、こうなると思う。
仏教は実在論であり、実在する世界を肯定するものであり、因果関係を信じ、来世や輪廻を信じず、日常の行いを重視し、とらわれのない生き方を最上とする。
生まれたとたんに死へ向けた時間が始まる人生において、苦は避けられない。しかし自らと他の人間の存在を肯定しなければ生きられない。
楽しく、きちんと、生きて、死ぬ。
この人間にとっての唯一最上の可能なあり方を、仏教は目指させてくれる。
by doutetsu | 2006-04-16 23:11