カテゴリ:老師「中論」御提唱( 17 )

11月20日ご提唱記録

11月20日土曜日、東大仏青において今年最後の西嶋老師による「中論特別御提唱」が行われました。

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範囲は『根本的な中論の歌』第17章「行為と結果の融合に関する検証」第18頌(96頁)から第26頌(100頁)まで。
冒頭、
「仏教は行いを中心とする教えである。口先で何かを言うのも、外界の刺激を楽しむのも簡単だが、現在の瞬間の行いにこそ価値がある」
というお話がありました。

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西嶋老師の最近のお仕事として、「中論」日本語版現代語訳の再々改訂は完成し、金沢文庫に校正原稿を渡して出版を待つ状況。現在、英語版についてもさらに改訂を進めておられます。
来年度のご提唱・ご講義についてはこうしたお仕事とご体調を勘案しながら相談させていただく予定です。

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ご提唱終了後、少し早めのお誕生祝いとして花束をお贈りしました。今年で満91歳となられた老師の元気な声と姿に接することができたことは、教えを受ける私たちにとっても大きな喜びといえます。
by doutetsu | 2010-12-02 23:19 | 老師「中論」御提唱

10月16日「中論」ご提唱記録

テキスト:『根本的な中論の歌』ナーガールジュナ著、西嶋和夫訳
「17章 行為と結果との融合に関する検証」第1頌より96頁第17頌まで。

冒頭、「釈尊の教えは実在論であり、それは古い経典に伝えられる、尊が悟りをひらかれたときの言葉-『山川草木一切成仏』にあらわれている」というお話があった。

「行為と結果の融合。すなわち、どこまでが行為でどこからが結果かは判然としない」

第1頌『霊魂の存在に対する否定的な態度が、優れた判断であり、霊魂を助長する考え方から遠ざかることが、正に優れている。
あらゆる生物に対する友愛感情が、正に現実の宇宙における原則であり、結果としての種子は、正にこの世に於ける来世である』

第6頌2行目『自分自身を抑制するという努力だけが、自分自身を抑制させる事実を齎(もたら)すのであるから、現実の事態が、何らかの結果を生みだすという事実は将来といえども起こり得ない』

関連解説
「自分をコントロールできるのは自分だけ。人の真似をしていれば無難と思うのは間違いで、人生は自分で考え、決め、動かしていくもの」
「言葉ではどのようにも言えるが、言葉は現実ではない」
「仏教徒にとって、何をやるかは自己責任。世の中に唯一存在するのは我々の行いのみ」
「自分が良い行いをひとつすれば宇宙がひとつ良くなるのであり、悪い行いをすれば宇宙が悪くなるということ」
「実行すること。継続することが大事」

■次回は11月20日(土)96頁、第18頌より。
年内の西嶋老師によるご提唱は、この日までとなります。
by doutetsu | 2010-10-24 23:40 | 老師「中論」御提唱

2010年秋老師関西ご巡錫

10月9日、10日の1泊2日で西嶋老師の関西ご巡錫/「中論」ご提唱の会がドウゲンサンガ大阪代表K・Gさんのプロデュースで実施された。
関西のドウゲンサンガの面々にドウゲンサンガ愛知のI・Sさんも加わり15名が参加。
著書『根本的な中論の歌』をテキストとして、
第12章.苦しみに関する検証
第13章.現実の行いに関する検証
を提唱され、活発な質疑応答が行われた。
ドウゲンサンガ正眼会のT・Oさんが今回もすべてDVDに記録された。
■ ■
2日間にわたりお伴をして、最後東京駅から目白の老師のお宅へ向かうタクシーの中で、懲りずに概念的なことをお尋ねした。以下、ご参考までに録音からのメモを抜粋します。

Q.仏教は哲学として無矛盾だと証明されているのでしょうか?
A.固定的な考えがなくなったときに現実が残る。現実以外のものを信じることは無理がある。残った現実だけが信仰の対象として残る、ということ。

Q.「現在の瞬間の行いだけが実在」というのは「人間にとっては」ということか?
A.人間に限らず宇宙全体にそういう価値観がある。現在の瞬間の実情が真実そのもの。「過去」や「未来」という言葉の意味と本質的に違うものを「現在」は持っており、「現在」は時間だけれども、「過去」「未来」は時間ではない。

Q.現在の瞬間の「行い」だけが実在だということの意味は?
A.「行い」と「時間」はひとつのものの裏表だという見方になる。
Q.「正法眼蔵有時」における「存在と時間がひとつのもの」という解説と関係するか?
A.思想的には同じもの。

Q.そのことは生きていくうえでどういう意味があるか?
A.そういう考え方しか持てないところにいきつく。人生は現在の瞬間における行いだという原則を否定できないというところから仏教思想は成立する。
Q.人間の幸せとの関係は?
A.現実に従っていることが最高の幸せという主張になる。抽象的にいえば現在の瞬間において自律神経がバランスしていることが最高の幸せ、となる。

■ ■

来月老師は91歳になられる。杖を使うようになられたが、相変わらず声はたいへんお元気である。ご提唱でお疲れになったかお伺いしたところ、
「こういう話(講義を)をするのは好きなので苦にはならない」とのお話だった。
老師のいつものお心遣いかもしれないけれども。

※次回西嶋老師ご提唱は10月16日(土)東京大学仏教青年会を予定。
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by doutetsu | 2010-10-12 00:59 | 老師「中論」御提唱

9月18日(土)西嶋老師ご提唱

8月は休会としていた西嶋老師の「中論」特別ご提唱の9月の会を、予定通り以下の要領で実施します。

■9月18日(土)
■15:30~17:00
■東京大学仏教青年会
■テキスト「根本的な中論の歌」
 85ページ、『16.束縛と解放との融合に関する検証』

今後の年内の日程は
10月16日(土)、11月20日(土)
の2回となります。
by doutetsu | 2010-09-17 13:46 | 老師「中論」御提唱

西嶋老師6月「中論」ご提唱スケジュール

6月の西嶋老師による「中論」特別ご提唱の予定は以下のとおりです。

6月19日(土)
場所:東京大学仏教青年会
時間:15:30~17:00
   <14:30~15:15坐禅>
テキスト:『根本的な中論の歌』金沢文庫
     ナーガールジュナ著/西嶋和夫訳
範囲:P76第14章「融合に関する検証」
お問い合わせは赤心会幹事
eiki.yanagimoto@gmail.com
まで。

尚、6月26日・27日は老師関西ご巡錫となり、
大阪にて「中論」ご提唱が行われます。
by doutetsu | 2010-06-13 16:29 | 老師「中論」御提唱

4月老師「中論」ご提唱

年間予定通り、下記日時で西嶋老師による「中論」特別提唱会を開催いたします。
【日時】 4月17日(土) 15:30~15:45
【場所】 東京大学仏教青年会(本郷3丁目)
皆様の参加をお待ちしております。
by doutetsu | 2010-04-16 10:16 | 老師「中論」御提唱

11月7日ご提唱とお祝い

西嶋老師の今年最後の「中論」ご提唱が11月7日(土)東大仏青で行われた。
当初は第3土曜日の11月21日の予定だったが、仏青展と重なり会場が使えなくなるので、日程変更をした。
『根本的な中論の詩』の第10章「炎と燃焼との融合に関する検証」の全16頌をご提唱いただいた。
質疑では、
■仏教は実在論であり、実在を否定する意味での「空」の論は誤りであること
■実在は「瞬間」にしかないこと
などのお話があった。
いつにも増してお声が大きく、また歯切れ良いご提唱であった。

その後、幹事より老師が11月29日で満90歳をお迎えになる旨をアナウンスし、プレゼントとお花をお渡しした。
老師は笑顔で御礼の御挨拶をされ、和やかな雰囲気で会は終了した。
寒冷の時期を避け、来年は3月20日から再び第三土曜ごとにご提唱の会を開始する予定。
(赤心会による「正法眼蔵」購読は12月5日、19日も実施。次回(12/5)は現代語訳第7巻p87の「葛藤」の巻より)
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by doutetsu | 2009-11-08 13:49 | 老師「中論」御提唱

7月18日ご提唱実施

西嶋老師による「中論」ご提唱。
7月18日は48ページ「8章:行いと動作との融合に関する検証」より。
ここから中論全体の4段階の構成の中で、2番目の「行い」に関する検証の段階に入った。
51ページの途中まで進んだ。

8月は夏季休館により休みとなり、次回は9月19日(土)となる。
by doutetsu | 2009-07-23 07:57 | 老師「中論」御提唱

6月20日老師提唱実施

『2009年6月20日(土)の西嶋老師による「中論」ご提唱は、予定通り実施されます』

6月14日、西嶋老師は目白駅前に無事転居されました。
新居も片付き、新たな生活をはじめられたとの由。
今後も月に一度、「中論」をご提唱いただく予定です。

【場所】東京大学仏教青年会
【日程】毎月第三土曜日(8月、12月、1月、2月を除く)
【時間】14:30~17:00
by doutetsu | 2009-06-18 13:28 | 老師「中論」御提唱

2009年度老師「中論」提唱開始

2009年も今年も下記の通り、3月より西嶋老師に「中論」をご提唱いただけることになりました。各地のドーゲン・サンガの皆さまならびに、関心のある方はお誘いあわせの上ご参加ください。
【提 唱】
 西嶋愚道和夫老師
 http://gudoblog-j.blogspot.com/
【開催日】
全8回=3月から11月毎月第三土曜日(8月休み)
 ①3月21日  ②4月18日  ③5月16日
 ④6月20日  ⑤7月18日  ⑥9月19日
 ⑦10月17日 ⑧11月21日
【会 場】
 東京大学仏教青年会 講義室
 http://todaibussei.or.jp/index.html
【時 間】
 ご提唱=15:30~17:00
 坐 禅=14:30~15:15
【テキスト】
 「根本的な中論の歌」西嶋老師訳 金沢文庫1,800円
d0034276_10175050.jpg ★昨年使用した「中論」(改訂版)から、今年1月に出版された新たなテキストに変更になります。 ただし、3月からのご提唱範囲は昨年の続きとして第7章(新テキスト34頁)からになります。

   -ドーゲン・サンガ赤心会
      お問い合わせは、以下まで。
      eiki.yanagimoto@gmail.com

※ご参考
 ◎上記開催日以外の毎月奇数土曜日は同じ時間・会場で
   赤心会による『坐禅と「正法眼蔵」研究会』を実施しています。
   2009年3月7日時点では
    西嶋和夫著「現代語訳 正法眼蔵」第7巻、’都機’を講読。
by doutetsu | 2009-03-09 10:07 | 老師「中論」御提唱