2017年1月の活動について/小乗と大乗

明けましておめでとうございます。

本年も毎月第1・3・5土曜日の14時半から17時まで「坐禅と正法眼蔵研究」の会を実施してまいります。
(東大仏教青年会の閉館日を除く)

1月は7日と21日に実施します。
坐禅室で45分坐禅の後、講義室で老師提唱録音を聴講。
テキストは西嶋和夫著『現代語訳 正法眼蔵 第2巻』
「13.伝衣」の途中、テキスト145ページより。

前巻「12.袈裟功徳」と内容的に重複の多い巻でありますが、老師の方針にならい着実に読んで行きたいと思います。(1月で「伝衣」は終了の予定)
なお、1月7日は提唱録音聴講後、英語の会の幹事でもあるO氏より老師の英語の著作
「to Meet the Real Dragon」
につき紹介をしていただく予定です。

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昨年最後の会では、当ブロガーの最近の体験の話をしました。
ある若いアメリカ人の弁護士との間で仏教の話が出たとき、彼は即座に
「大乗(マハーヤーナ)よりテーラワーダのほうがより古く、正統だと思う」
と言いました。
近年、日本でもテーラワーダ仏教への関心が高まっています。
西嶋老師は「伝衣」の1979年3月の提唱のあとの質疑応答でこのように言われています。

「両方(大乗仏教といわゆる小乗仏教)のいいものをとったところに本当の仏教があるのだと思います。
だから、あれば小乗だ、あれは大乗だといっているのはどうも、どっちもあまり本ものでないということを少なくとも道元禅師はいっておられる」

これは、著書『仏教思想のゼロポイント』で注目の集まる魚川祐司氏の、プラユキ・ナラテボー師との最近の対談での
「『正しい/本当の仏教』といった議論にこだわり過ぎることは、2500年の仏教史が育んできた豊饒な思想的多様性の果実を十全に受け取りにくくなる」
という発言を思い出させます。

このあたりは、「ヴィパッサナー瞑想と坐禅」のかねあいの問題などとも相まって面白いテーマです。
赤心会においてもディスカッションをしていきたい所以です。
by doutetsu | 2017-01-03 23:18 | 活動・連絡
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